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南大塚六商店会

MINAMI OTSUKA SHOPPING MALL NETWORK

そもそも大塚阿波踊りの始まりは・・・

2月 5, 2022

(サンモール大塚商店街振興組合理事長 故 荻村和一郎)

東京での私どもの阿波踊りの先輩は高円寺です。高円寺は私どもより10何年先輩で、大変規模の大きな阿波踊りをやっておりました。いまでは、大塚阿波踊りの観客動員数は、都内では高円寺に次ぐ2番目という事です。そもそも大塚で阿波踊りを始めるきっかけというのは、今から30数年前に お祭りだけではどうも寂しい、何かもっとみんなで楽しめるような事はないかという発想から生まれました。私ども宮元というのは3商店街がそもそも一緒でございまして、いわゆる商人の集まりでございます。何かそういった商業活動につなげていけるようなものをやろう、という事が発端でした。
お祭りの会議の時に高円寺の話が出まして、ひとつ何とかそのへんについて教わりながら考えてみようという事になり・・・たまたま私どもの商店街の中にいた花屋が、十条に大変仲のいい同業者がおりまして、十条で3年位やっていたが事情があって休んでおるという事を知りました。
とにかく話を聞きに行こうではないか と そのまま 会議の延長で十条に乗り込みまして、話を承わりましたら、とても親切にいろいろ教えていただけましたのです。
「十条でも非常に結果は良かったけれども、事情があってできなくなった。 それで道具もあるし、大塚がやるならば、とにかくやるからには、やり続けろと言われ・・我々も3年やって1、2年と休むと、何としても復活できない。そういった事が、私達の苦い経験だから それを大塚さんがやるならば、俺達もできるだけの応援をする。」ということを言っていただき、早々、楽器をお借りしました。私どもは、お囃しをまず覚えようということで・・・。お囃しを覚えれば、例えば商店街の活動や宣伝、PRに使えるんじゃないかと考え 太鼓、鐘をその晩のうちに お借りして 練習を開始いたしました。

当時 高円寺が先輩でございますから、高円寺とのパイプをもつなぎました。それには、お互いの商店街に同業者いますので 非常に簡単にできました。何だかんだ 約7,8年 高円寺の応援をいただきました。お蔭さまで、8,9年と大変盛り上がりまして、地元の企業にも毎年1つ位ずつ参加していただきまして、だいたい10年の頃に自力でもできるんではないかという事になってきた次第です。
その年に私どもが最も力を得たのは、巣鴨警察のお巡りさんが連を組んでいだきまして、30人位の婦警さんと男性軍で・・・非常に私どもは勇気づけられました。 警察が地元の連に参加したということは、非常に画期的なことで、大変自信をえました。

大塚の阿波踊りがここまでできたのは、手作りで企業色をあまりださなかったのが良かったのではないかと思います。それでは企業はどうだったかというと、例えば、巣鴨信用金庫さんは 地元の皆様と一緒に、これは地元があっての事だからと特別なPRや宣伝はしないということで参加いただいてました。 企業色をださなかったことで地元を中心とした手作りの阿波踊りができたと思います。
現在 巣鴨警察さんは警備に一生懸命やって下さり 消防署の方々や署長さんも応援をいただき両行政がお力をかして下さる事に大変感謝しております。また区役所でも連を出してくれたり、区長さんが先頭になって踊っていただく助役さんが提灯を持ってくださることで最高のイベントになっています。 商工会議所さんが協賛に加わっていただき つまり豊島区の後援と商工会議所と商店連合会という3つにバックアップしていただいたイベントになったという事です。
近来 商業祭りとしてこれ以上のご支援はないということで、大変幸せに思っている次第です。

サンモール大塚商店街振興組合理事長  故 荻村和一郎