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南大塚六商店会

MINAMI OTSUKA SHOPPING MALL NETWORK

大塚駅南北自由通路開通が待ち遠しい!

2月 5, 2022

(サラリーマン金三郎)

 平成21年6月に大塚駅南北自由通路が開通すると聞いて喜んでいるのは地元の商店街の人たちばかりではない。我々、大塚に通勤するサラリーマンにとっても、ありがたいニュースである。大塚在住の商店主さんたちには分からないだろうが朝のラッシュ時の大塚駅のホームの混雑ぶりは大変なものである。改札を出るまでにひどい時で5分以上かかってしまう。池袋駅から山手線に乗車し大塚駅で下車する私の南口改札口を出るまでの心の動きをここに再現してみよう。商店主の皆さんにも大変さが分かっていただけると思う。電車が大塚駅に到着する約30秒前から不安な気持ちが襲ってくる。「お願いだ、池袋方面に行く電車と重ならないで到着してくれ。」 到着10秒前に反対側の線路に池袋方面に行く電車が見えるとほっとする。「よし、これで余裕で階段を降りれるぞ、今日は何かいいことがありそうだな。」しかし、もしも到着が同時だと大変なことになる。特に雨の日は最悪である。「うそー、重なっちやったよ。やだなあ」最悪の事態である。そこで私はある作戦を実行する。ホームに降りてから階段へは決して走ってはいけない。あくまでも冷静に行動した者の勝ちだ。しかしながら既に階段は長蛇の列である。10メートル近く並んでいる。そこで私は行動を開始する。階段の第一段目までの距離が約5.8メートルになるまでは列の右端に並び普通に歩く。(長年の経験上ここからが進まないのである。)そして5.79メートルになった時におもむろに列からはずれ、一枚の紙きれを出しそれをみつめ、「ここでいいんだよなあ」と少し大きめの独り言をつぶやく。それはJRの路線図が書かれた紙きれである。そう、私は突然、他県から出張してきた営業マンに変身するのである。
 大塚で下車する人たちは心の穏やかな人が多く、列からはずれた私がさっと列の一番前に横から割り込もうとも「ああ、この人、朝早くから出張で来てるんだ、大変なんだな」という感じで押されることもなく列に横入りすることを快く認めてくれる。しかし、この作戦が使えるのは年に4回が限度である。それ以上使うことは私の良心が許さないし、ましてや皆に顔が割れてしまうであろう。私は毎朝こんなに大変な思いをしながら通勤を繰り返しているのである。南大塚ネットワークのホームページで以前、大塚駅南北自由通路が完成したら混雑も緩和されるだろうとの内容のことが書かれていた。まったくもって完成が待ち遠しい。それと同時に平成21年まで私もリストラされずに大塚に通勤できることを切に望む。最後になってしまったが、大塚駅の職員の皆さんは親切な人ばかりだということを付け加えさせていただく。