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南大塚六商店会

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大塚の「子育て論」

2月 5, 2022

 大塚の町を歩いていると幸せそうな顔をして歩いている人が多いことに気付く。恐ろしく不幸な事件が続くこの日本で、この町の人たちはなぜこんなに幸せそうな顔をしているのか? その疑問を解くために私はある一点に絞り調査を開始した。その一点とは「彼らが幼少の頃、親にどういう育てられ方をしたのか?」ということである。調査はまだ開始したばかりでサンプル数も少ないが、ある重要なことが見えてきた。途中経過としてご報告したい。それは大塚に在住の人々は「親の愛情を受けて育った」人間が多いということである。もちろん人に迷惑を掛けた時には烈火の如く親から叱られ、約束を守らない時も当たり前だが叱られたという回答が多い。ここからが重要なポイントである。「あなたは学校の成績が悪かった時に親に叱られましたか?」と言う質問に対して何と殆どが「NO」と答えているのである。「それでは、その時、親はあなたに何と言いましたか?」の質問に対しての代表的な回答がこれである。「○○は今回の成績は悪かったけれど、やれば必ず成績は上がるわよ。やらなかっただけでしょ、あなたはやればできるんだから。」と親から言われた。
 何と子供にとって救われる言葉であろう、親は自分を信じてくれているのである。この様な言い方をされたら次回、成績を上げる気になってしまうのが子供の心理である。私は大塚の親たちは子育てがうまいと感心し、それが心の余裕となって大人になった今でも幸せそうな顔をしているのだと理解できた。
 先日、母親の部屋から古びた小さな紙に書かれたメモ書きを見つけた。「夫と子どもはおだてて育てろ」だまされていた自分に気付くまでに、そう時間はかからなかった。